Ｑ３８ BSC 現在は目標管理制度（ＭＢＯ：management by objectives）が広く採用されていますが、その手法の一つにＢＳＣ（Blanced Score Card）というものがあります。この管理手法は従来の目標管理制度と同類と考えることができますが、ある特別な性質を持っています。それは何ですか。次の5つの選択肢から選んでください。 A. 財務的な結果を考えている。 B. コミュニケーション性を重視している。 C. プロセスよりも成果を重視している。 D. どれだけ成果をあげたかではなく、どれだけ原点をしなかったかという観点で見ている。 E. 数値化によりあいまいさを排除している。 【回答】 A. 財務的な結果を考えている。 不正解です。 （解説) 財務的な結果を考えるのは、どの評価手法でも同じです。ＢＳＣは財務的な結果だけでなく、それにいたるプロセス面もバランスよく重視していること、そしてそれらの測定に数値化を徹底することであいまいさを排除したことが特徴で、経営の有効なフレームワークの一つとして活用されています。 B. コミュニケーション性を重視している。 不正解です。 (解説) コミュニケーション性を重視する評価方法もありますが、ＢＳＣではありません。ＢＳＣは財務的な結果だけでなく、それにいたるプロセス面もバランスよく重視していること、そしてそれらの測定に数値化を徹底することであいまいさを排除したことが特徴で、経営の有効なフレームワークの一つとして活用されています。 C. プロセスよりも成果を重視している。 不正解です。 (解説) プロセスを完全に無視して行う評価もありますが、それは現在ではあまり使われていません。ＢＳＣは財務的な結果だけでなく、それにいたるプロセス面もバランスよく重視していること、そしてそれらの測定に数値化を徹底することであいまいさを排除したことが特徴で、経営の有効なフレームワークの一つとして活用されています。 D. どれだけ成果をあげたかではなく、どれだけ原点をしなかったかという観点で見ている。 不正解です。 (解説) ＢＳＣもほかの評価方法と同じで、プラスの面とマイナスの面の両方から評価します。ＢＳＣは財務的な結果だけでなく、それにいたるプロセス面もバランスよく重視していること、そしてそれらの測定に数値化を徹底することであいまいさを排除したことが特徴で、経営の有効なフレームワークの一つとして活用されています。 E. 数値化によりあいまいさを排除している。 正解です。 （解説) ＢＳＣは財務的な結果だけでなく、それにいたるプロセス面もバランスよく重視していること、そしてそれらの測定に数値化を徹底することであいまいさを排除したことが特徴で、経営の有効なフレームワークの一つとして活用されています。 Copyright 2004 Nikkei Human Resources, Inc., all rights reserved. Global Taskforce K.K., all rights reserved.