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eラーニング「通勤大学MBA実践講座」
Q1
資本コストで株主から要求されるリターンとして最も適切な選択肢はどれですか。次の5つの中から1つ選んでください。
A.配当 B.売上
C.配当+売上 D.黒字経営
E.配当+キャピタルゲイン
【回答】
A.配当
不正解です。

(解説)
配当は確かにリターンの一部です。しかし、変動し不安定なので、単独では安定した負債の利率に及びません。ゆえに、配当だけがリターンならば投資家は株価購入を選択しないということになります。従ってこの選択肢は誤りです。

B.売上
不正解です。

(解説)
売上がリターンを決める大きな要素ではあることは否めません。しかし、売上がそのまま投資家のリターンになることはありません。従ってこの選択肢は異なります。

C.配当+売上
不正解です。

(解説)
売上がリターンを決める大きな要素ではあることは否めません。しかし、売上がそのまま投資家のリターンになることはありません。従ってこの選択肢は異なります。まして、その値に配当が加われば、企業は損失をこうむることになってしまいますね。

D.黒字経営
不正解です。

(解説)
売上が上がることは確かによいことではありますが、それにともなうコストの上昇なども考えられます。従って、たとえ、黒字経営とはいえ、株主に対してペイしていると言い切れないのです。アカウンティングの用語で黒字倒産という言葉があります。興味のある人は勉強してみましょう。

E.配当+キャピタルゲイン
正解です。

(解説)
投資家が株を購入するのは、配当以上に株価上昇(キャピタルゲイン)を求めているからであるといえます。株で大きな配当があることも大切ですが、その株価が上昇していくことも魅力の一つであるということです。
いい例としては、あのマイクロソフトの配当は無配(0円)です。それでも、キャピタルゲインを求めて、マイクロソフトの株は人気が高いという現状ですよね。

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