日経Biz GTF

日経BizGTF

MBA流キャリアマネジメント塾
MBAドリル
eラーニング「通勤大学MBA実践講座」
Q11
コーポレートファイナンスの役割は3つあります。次のコーポレートファイナンスの役割に関する5つの記述のうち明らかに誤りのあるものを選んでください。
A.「投資の意思決定の役割」というのは、個人がいかに投資額を上回る配当がえられる事業に投資をするかを判断するという役割、のことを意味する。
B.「資金の調達」というのは、企業が資本コストの負債と株主資本のバランスを決めるという役割を意味する
C.株主がファイナンスを駆使して「資金の調達」について考えるとき、現在では「負債」と「株主資本」の2種類しかない。
D.「配当に関する政策」というのは、どれくらいを株主に返し、どれくらいを内部の資本にまわすかを決めるという役割のことを意味する。
E.ファイナンスで、「投資の意思決定」や「資金の調達」、「配当に関する政策」をおこうなうのは全て「企業価値」をあげるためである。
【回答】
A.「投資の意思決定の役割」というのは、個人がいかに投資額を上回る配当がえられる事業に投資をするかを判断するという役割、のことを意味する。
正解です。

(解説)
この文章には明らかな誤りがあります。コーポレートファイナンスというのは企業の活動を意味します。従って、個人について記述しているこの文章は誤りだと分かります。

B.「資金の調達」というのは、企業が資本コストの負債と株主資本のバランスを決めるという役割を意味する
不正解です。

(解説)
「資金の調達」というのは、資本コスト(企業価値を維持するために必要とされる収益率)を考慮して、「負債」と「株主資本」のバランスをどうとるか、といった資金調達の部分での意思決定をする役割のことを言います。

C.株主がファイナンスを駆使して「資金の調達」について考えるとき、現在では「負債」と「株主資本」の2種類しかない。
不正解です。

(解説)
資金の調達は基本的に株主からの投資と、金融機関への負債の2種類しかありません。金利などによって得られるお金は、資金の調達という話には含まれません。

D.「配当に関する政策」というのは、どれくらいを株主に返し、どれくらいを内部の資本にまわすかを決めるという役割のことを意味する。
不正解です。

(解説)
「配当に関する政策」というのは、どの程度利益を配当へまわすか、もしくは内部留保させるかといった配当政策の意思決定をする役割のことを言います。

E.ファイナンスで、「投資の意思決定」や「資金の調達」、「配当に関する政策」をおこうなうのは全て「企業価値」をあげるためである。
不正解です。

(解説)
「企業価値」は「いかに企業活動を通し、利益を生み出すことが出来るか」ということで、つまり、調達したお金とそれにかかる経費よりも多くのリターンを生み出せれば、企業価値を向上させることができます。
   

Copyright 2004 Nikkei Human Resources, Inc., all rights reserved.
Global Taskforce K.K., all rights reserved.
日経Bizキャリア グローバルタスクフォース 日経BizGTF