A.ヴルームは仕事へのモチベーションを発動する要因として、「期待」「誘意性」「道具性」を考えた。小学生の赤い羽根募金活動へのモチベーションの例として、貧しい人を救えるかもしれないという「期待」、もらえる赤い羽根の魅力という「誘意性」、募金をしたことで先生にほめられるという「道具性」がある。 |
不正解です。
(解説)
「期待」とは、特定の行為が特定の結果をもたらし、努力で良い結果がえられる見込みのこと、「誘意性」とは目標とする対象のもつ魅力の度合いのこと、最後に「道具性」とは良い結果を出すことが、周囲から認知される手段としての可能性が高いかどうかということをそれぞれ意味します。 |
B.モチベーションの向上は「質やサービスの向上」につながるが、さらにこの「質やサービスの向上」がさらなるモチベーションの向上を生む。 |
不正解です。
(解説)
モチベーション「やる気」が高まれば、「質」や「サービス」が高まり、その効果として、職務の「生産性向上」と「効率化」につながり、組織全体の業績(パフォーマンス)につながってくるのです。これは最終的には「社員(従業員)満足」や「顧客満足」につながると言われ、顧客満足を高めることにより、また、さらに「やる気」向上という「善循環のサイクル」ができあがります。 |
C.モチベーションという言葉はもともと心理学により生まれた言葉である。しかし、その概念に関する定義は今のところなく、そのために、いろいろな解釈が考えられる。 |
正解です。
(解説)
モチベーションという言葉は心理学によって定義された言葉です。その概念の定義は次のようになっています。
「モチベーション:自分のゴールを設定し、それに向かって進んでいこうとするときの原動力・意欲・モラル」 |
D.モチベーションが発動されるためには、一般的に目標や目的が必要であるといわれている。ここで言う、目標や目的は例えば「働いてお金を稼いでおいしいものを食べる」という現在の仕事とまったく無関係なものであってよい。 |
不正解です。
(解説)
モチベーションは現実と理想とのギャップを埋めようと思ったときに発動されます。従って、その中身については問われることはありません。 |
E.モチベーションに関する研究は現在もなお、世界各国で行われている。マズローやアダムスといった学者がモチベーションを計測するすべを導こうとしているが、いまだに統一された計測手段はない。 |
不正解です。
(解説)
現在、多くの学者によって多くのモチベーションの計測方法が考えられています。しかし、統一された計測手段はいまだに定められていません。 |