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Q23
財務諸表の収益性分析に関する次の5つの記述の中で、下線部に誤りのあるものを一つ選びなさい。
A.より早い投資で多くのリターンを獲得できることを収益性がよいという。
B.総資本回転率は企業全体の資本の投資効率を見る指標である。
C.A社の貸借対照表上の総資本は100億円、損益計算書上の税引後当期利益は5億円であった。一方、B 社の貸借対照表上の総資本は50億円、損益計算書上の税引後当期利益は4億円であった。収益性分析の総合的な指標を使うとB社が優れているということができる。
D.総資本利益率(ROA)は会社が運営している資本全体に対していかに効率よく利益を上げたかを表す指標である。
E.自己資本利益率(ROE)は株主拠出した資本に対していかに効率よく利益を上げたかを表す指標である。
【回答】
A.より早い投資で多くのリターンを獲得できることを収益性がよいという。
正解です。

(解説)
収益性に投資のスピードはかかわりがありません。いかに少ない投資で、多くのリターンを得ることができるかということにより収益性を見ます。

B.総資本回転率は企業全体の資本の投資効率を見る指標である。
不正解です。

(解説)
総資本回転率は、(売上高÷総資本)という計算式で表すことができます。これにより企業全体の投資効率が分かります。

C.A社の貸借対照表上の総資本は100億円、損益計算書上の税引後当期利益は5億円であった。一方、B 社の貸借対照表上の総資本は50億円、損益計算書上の税引後当期利益は4億円であった。収益性分析の総合的な指標を使うとB社が優れているということができる。
不正解です。

(解説)
収益性分析の総合的な指標は、(利益÷資本)で判断します。ここで、A社は(5億円÷100億円)で5%であるのに対し、B社は(4億円わる50億円)で8%となるため、B社のほうが収益性はいいことになります。

D.総資本利益率(ROA)は会社が運営している資本全体に対していかに効率よく利益を上げたかを表す指標である。
不正解です。

(解説)
ROAは(経常利益÷総資本)という計算式で表されます。この指標は、会社が運営している資本全体に対していかに効率よく利益を上げたかを表している指標であるということができます。

E.自己資本利益率(ROE)は株主拠出した資本に対していかに効率よく利益を上げたかを表す指標である。
不正解です。

(解説)
ROEは(当期利益÷自己資本)という計算式で表されます。この指標は、株主拠出した資本に対していかに効率よく利益を上げたかを表している指標であるということができます。
   

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