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MBA流キャリアマネジメント塾
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eラーニング「通勤大学MBA実践講座」
Q28
企業を成長させる戦略に関する次の5つの記述のうち正しいものを一つ選んで答えてください。
A.ブランドの再活性化を図ることは製品の使用量を増加させる戦略の一つである。
B.新製品開発戦略は、既存の市場の強みを活かし、新販売網の導入を行う手法である。
C.シナジーとは、相乗効果のことであり、1+1=2となることである。ビジネスに置き換えるなら、企業Aと企業Bの技術力の統合で、技術力が2倍になることなどが挙げられる。
D.多角化のメリットというのは、適正な事業バランスで収益が安定することなどが挙げられる。
E.市場が拡大した場合、統合を行うことで利益の悪化がより厳しくなることが、垂直統合を行ううえでのリスクである。
【回答】
A.ブランドの再活性化を図ることは製品の使用量を増加させる戦略の一つである。
不正解です。

(解説)
この文章には誤りがあります。製品の使用慮いうを増加させる方法として、次の4つなどが考えられます。@)注意喚起情報を提供する、A)使用頻度を増加させる、B)インセンティブを提供する、C)頻繁な使用による好ましくない結果を排除するなどです。ブランドの再活性化は市場の親等を高めるひとつの手段ですが、製品の使用量に関する戦略ではありません。

B.新製品開発戦略は、既存の市場の強みを活かし、新販売網の導入を行う手法である。
不正解です。

(解説)
この文章には誤りがあります。新製品開発戦略は、既存の市場の強みを活かし、新たな製品の導入を行う手法のことです。既存のチャネルと顧客を利用することで販売コストの低減が図れます。新たな製品の導入方法として、以下の3つが考えられます。@製品特性のみを追加する、A新世代製品を開発する、B既存市場に向けて製品の幅を拡張するです。

C.シナジーとは、相乗効果のことであり、1+1=2となることである。ビジネスに置き換えるなら、企業Aと企業Bの技術力の統合で、技術力が2倍になることなどが挙げられる。
不正解です。

(解説)
この文章には誤りがあります。多角化を検討する際、各事業間でのシナジー(相乗効果)を考えることは非常に大切なことといえます。 シナジーとは、相乗効果のことであり、1+1=2ではなく、1+1=2よりも大きくなることを意味しています。

D.多角化のメリットというのは、適正な事業バランスで収益が安定することなどが挙げられる。
正解です。

(解説)
多角化戦略を実践することで、事業規模の拡大による生産効率の向上や、研究開発・生産技術等を友好的に活用することによりシナジーを発揮し、安定した収益を見込むことができるなどといったメリットがあります。

E.市場が拡大した場合、統合を行うことで利益の悪化がより厳しくなることが、垂直統合を行ううえでのリスクである。
不正解です。

(解説)
この文章には誤りがあります。垂直統合を行う上でのリスクとして「市場が悪化した場合、統合により利益の悪化はより厳しいものとなってしまうこと」があげられますが、市場g拡大すれば、利益の悪化ではなく利益の獲得を見込むことができます。
   

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