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Q31
年利が3%の状況で100万円をプロジェクトAに投資するケースを考えます。このとき、次の5つの選択肢のうちで誤りのあるものを選んでください。
A.一年後に返ってくる額が100万円以上であるという保証があるならばプロジェクトAに投資を行うべきだ。
B.もしこの100万円を銀行に預ければ一年後は103万円になる。この増えた3万円のことを時間的価値という。
C.この投資額100万円の将来価値103万円である。
D.この投資の意思決定を収益率を使って行う場合、収益率が3%より大きいかどうかで判断する。
E.このケースにおいて割引率は3%であるといえる。
【回答】
A.一年後に返ってくる額が100万円以上であるという保証があるならばプロジェクトAに投資を行うべきだ。
正解です。

(解説)
この文章には誤りがあります。投資家は将来価値が現在価値より多ければ投資を行います。つまり、この場合は、103万円以上と保証されない限り、投資を行うべきではありません。

B.もしこの100万円を銀行に預ければ一年後は103万円になる。この増えた3万円のことを時間的価値という。
不正解です。

(解説)
時間的価値というのは、銀行などに預けることで増えた資産のことを言います。したがって、この場合は、3万円が時間的価値です。

C.この投資額100万円の将来価値103万円である。
不正解です。

(解説)
将来価値というのは現在のお金がいくらになるかを計算した値のことで、この場合は100万円が年利の影響で103万円になると予想されるので、将来価値は103万円と正しいです。

D.この投資の意思決定を収益率を使って行う場合、収益率が3%より大きいかどうかで判断する。
不正解です。

(解説)
収益率によって投資の意思決定を行う場合、収益率を利子率との比較によって判断されます。従って、この場合は利子率が3%なので、収益率が3%より大きいがどうかで、意思決定をすれば良いということです。

E.このケースにおいて割引率は3%であるといえる。
不正解です。

(解説)
金利のように、将来価値と現在価値を換算するときに使う利率のことを割引率(Discount Rate)といいます。この割引率という概念は、ファイナンスにおいて非常に重要な概念であるので必ず把握しておきましょう。
   

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