A.昨日銀座に20坪ほどの土地を買ったので、早速新しい会社を建てて新しい事業を始めよう。 |
不正解です。
(解説)
帰納的な論理展開とは、複数の観察された事実や意見の類似性から結論を導く方法です。この文章は一般的な法則が出てきていません。従って、ただ、原因と意見を述べただけの文章であるということができます。 |
B.あのアジサイは赤い、このアジサイも赤い。だから、この世の全てのアジサイは赤いはずだ。 |
正解です。
(解説)
帰納的な論理展開とは、複数の観察された事実や意見の類似性から結論を導く方法です。帰納法は、「観察された情報の共通性から導ける結論を考え出す」という作業が必要です。この場合、2つのアジサイの観察結果から全体の法則を導こうとしているので帰納法であるといえます。ただし、結論の真偽に関しては言うまでもなく偽です。 |
C.今は不況だ。日経株平均も8000円を下回っている。だから俺の会社は倒産したんだ。 |
不正解です。
(解説)
この場合、「今は不況である」という一般的事実をいい、それから、自分の会社の次元にまで話のレヴェルを落としています。要は、「日本の景気が悪い」⇒「当然自分の会社の景気も悪い」という構造です。演繹法の思考構造ですね。 |
D.あの人コーヒーに角砂糖を3個も入れている。あのコーヒーは甘すぎるんだろうな。 |
不正解です。
(解説)
帰納的な論理展開とは、複数の観察された事実や意見の類似性から結論を導く方法です。これは、事実から結論を導き出しているのではなく、「砂糖=甘い」という一般論から結論を導き出しているので、演繹法であるということができます。 |
E.犯人の性別が分かりました。犯人は男だと推測されます。なぜならば、犯人が残した足跡は大きなものであるし、この重い銅像を動かせるのは女性には無理です。 |
正解です。
(解説)
帰納的な論理展開とは、複数の観察された事実や意見の類似性から結論を導く方法です。帰納法は、「観察された情報の共通性から導ける結論を考え出す」という作業が必要です。すなわち、結論は「…だろう」「…のようだ」という推測の形をとることが多いのです。 |