A.コトラーが提唱した定義によれば、ステレオ、鉄道模型といった形のある製品だけではなくて、アフターサービスや修理・点検などといった形のない製品も「製品」の一つである。 |
不正解です。
(解説)
保証、点検、修理、アフターサービス、カスタマーセンター、配送などといった付加的なサービスのことを、「拡大された製品」(製品の第4の次元)といいます。コトラーは現代の競争がこの第四の次元で行われていることを指摘しています。 |
B.PPMにおいて市場の成長率は低いが、シェアの高い製品はまるで、お金を使わずにお金が入ってくるということで、牛の乳搾りに例えてcash cowという。 |
不正解です。
(解説)
金のなる木(cash cow)というセグメントは、相対的マーケットシェアが高いため資金の流入が大きく、また市場成長率が低いため、資金の流出は少なくてすむセグメントのことです。 |
C.PPMにおいて資金流入・流出ともに低い、「負け犬(dog)」に分類されると判断した製品は即座に撤退させるべきである。 |
不正解です。
(解説)
負け犬ということは、資金の流出が少ない上に、資金の流入も少ないという「体力のない」製品であるということができます。ですから、よほどのことがない限り、企業はその製品を撤退させるべきです。 |
D.ひとたび消費者の意識上に自社の製品に関するブランドイメージを確立すると、ブランドの分だけ、価格を上げることができる。 |
正解です。
(解説)
この文章には誤りがあります。一般に「ブランド」というと高級ブランドをイメージしてしまうかもしれませんが、ブランドは価格とは関係ありません。例として、ユニクロは「安くてそこそこの服」というブランドで成功しました。ブランドで価格を下げている企業もあるということです。 |
E.ブランドにはその製品名や会社のロゴといった目で見える価値だけではなく、人間の5覚全ての方面から訴えることは可能である。 |
不正解です。
(解説)
ブランドイメージの多くは視覚に訴えるものです。しかし、触覚(洋服製品など)や、嗅覚(飲食店など)、さまざまな観点から訴えることは可能です。 |