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Q48
インセンティブに関する次の5つの記述に関して明らかに誤りがあるものを一つ選びなさい。
A.インセンティブとはモチベーションを促すものである。従って、インセンティブの大小によって発動されるモチベーションの大きさは変わってくる。
B.金銭的なインセンティブの例としては、半期ごとに社員に与えられる賞与(ボーナス)がある。
C.インセンティブの付与に際しては、企業の中長期的な利益と社員の行動をマッチさせることの必要性が指摘されており、ストック・オプションなどはその方策の1つといってよい。
D.例えば、上司がものすごく立派な人で、この人のためにがんばろうといった、リーダーの牽引力もインセンティブの一つである。
E.例えば、一生懸命仕事をすることで、明らかに成長を自分で感じ取り、やる気が出る、といった自己満足もインセンティブの一つである。
【回答】
A.インセンティブとはモチベーションを促すものである。従って、インセンティブの大小によって発動されるモチベーションの大きさは変わってくる。
不正解です。

(解説)
インセンティブとは、人や組織に特定の行動を促す動機づけ(モチベーション)の機能のことです。具体的には、企業経営の場においては、通常の給与・賞与以外に、社員の業績に応じて与える報酬、価値観の共有、昇進などの評価、など、短期・長期、または金銭的・非金銭的インセンティブなど様々なものがあります。

B.金銭的なインセンティブの例としては、半期ごとに社員に与えられる賞与(ボーナス)がある。
正解です。

(解説)
この文章には誤りがあります。社員の成果に連動する報酬としては賞与がありますが、賞与が一般的には半期の業績を反映するのに対し、インセンティブはより短期間の業績や特定の成果(例えば、キャンペーンなどで特定商品の販売を促進したい場合)に対して付与されます。

C.インセンティブの付与に際しては、企業の中長期的な利益と社員の行動をマッチさせることの必要性が指摘されており、ストック・オプションなどはその方策の1つといってよい。
不正解です。

(解説)
「ストック」は株、「オプション」は金融取引においてあらかじめ設定した条件に基づき行使する権利のことを指します。つまり、ストック・オプションとは、自社株を、ストック・オプション付与時に決められた価格(権利行使価格)で、一定期間内に購入できる権利(自社株購入権)のことです。このメリットとして、株価の上昇が社員の利益につながるため、会社の業績向上に対する社員の貢献意欲を高められることがあげられます。そのために、ストックオプションはインセンティブをあげる手段の一つと言われています。

D.例えば、上司がものすごく立派な人で、この人のためにがんばろうといった、リーダーの牽引力もインセンティブの一つである。
不正解です。

(解説)
インセンティブには物質的インセンティブ、評価的インセンティブ、人的インセンティブ、理念的インセンティブ、自己実現的インセンティブの5種類があるといわれており、この場合は3番目の人的インセンティブに該当します。

E.例えば、一生懸命仕事をすることで、明らかに成長を自分で感じ取り、やる気が出る、といった自己満足もインセンティブの一つである。
不正解です。

(解説)
インセンティブには物質的インセンティブ、評価的インセンティブ、人的インセンティブ、理念的インセンティブ、自己実現的インセンティブの5種類があるといわれており、この場合は5番目の自己実現的インセンティブに該当します。
   

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