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Q56
決定した戦略は実行され、コントロールされる必要があります。では、その戦略の実行、コントロールに関する次の5つの技術のうち誤ったことを述べているものを一つ選んでください。
A.経営戦略を実行する際、フレームワークとしてマッキンゼー社の「7つのS」という考え方が有効です。その7つのSというのは、4つのソフトのSと、3つのハードのSから成っている。
B.分権化を実践することで、官僚主義を最小化して革新を起こりやすくする。
C.企業内で共有化された価値観は、組織にとっての方向性を定義し、何が重要なのかを特定しているといえます。ミッションやビジョンなどもこれに該当する。
D.マネジメントは、計画→実行→点検→是正の順序で行われる。
E.予算編成とは、計画において編成された予算と実績を比較して、その差異の原因分析を行うものである。
【回答】
A.経営戦略を実行する際、フレームワークとしてマッキンゼー社の「7つのS」という考え方が有効です。その7つのSというのは、4つのソフトのSと、3つのハードのSから成っている。
不正解です。

(解説)
【3つのハードのS】@組織(Structure)、A戦略(Strategy)、B社内のシステム(Systems)【4つのソフトのS】C人材(Staff)、Dスキル(Skill)、E経営スタイル(Style)、F価値観(Shared Value) ハードのSに比べ、ソフトのSは、すぐに変更することが困難であるため、このことを考慮に入れ実行計画を立てることが重要になってきます。

B.分権化を実践することで、官僚主義を最小化して革新を起こりやすくする。
不正解です。

(解説)
分権化のメリットは、焦点の定まった業績評価を提供し、市場から近い場所での事業戦略の立案を可能とし、官僚主義を最小化して革新を起こりやすくし、事業の性質に応じた文化を醸成する点にあります。

C.企業内で共有化された価値観は、組織にとっての方向性を定義し、何が重要なのかを特定しているといえます。ミッションやビジョンなどもこれに該当する。
正解です。

(解説)
この文章には誤りがあります。業内で共有化された価値観は、組織にとっての優先順位を定義し、何が重要なのかを特定しているといえます。このような価値観から組織構成員としての行動規範がうまれており、戦略の実行において必ず考慮に入れなければなりません。

D.マネジメントは、計画→実行→点検→是正の順序で行われる。
不正解です。

(解説)
マネジメントは、計画(Plan)→実行(Do )→点検(Check)→是正(Action)の順序で行われます。これはそれぞれの頭文字をとり、PDCA サイクルといいます。

E.予算編成とは、計画において編成された予算と実績を比較して、その差異の原因分析を行うものである。
不正解です。

(解説)
戦略の定量的コントロールの代表的なものには、予算編成と経営指標分析があるんだ。予算編成とは、計画において編成された予算と実績を比較して、その差異の原因分析を行うもののことをいいます。
   

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